オゾンの保存方法を紹介します。
オゾンには、自己分解する性質があり、時間が経つと酸素に分解してします。オゾンを自己分解させずに保存しておく方法として、液化法、ガス圧縮法、吸着法があります。今回この3つの方法をご紹介致します。
・液化法
オゾンおよび酸素の沸点を利用しオゾンのみを液化分離し、オゾンを液体状態で貯蔵します。この方法を使用する事でほぼ純水の高濃度オゾンガスを作り出せ、高効率にオゾンを使用する事ができます。しかし、高濃度オゾンの連鎖分解による爆発の危険性があります。
・ガス圧縮法
オゾン含有ガスを圧縮して容器内に加圧状態下で貯蔵する方法です。この方法は、貯蔵したオゾンの放出量を簡単に制御ができます。しかし、オゾンの濃縮ができない点や自己分解により貯蔵量が貯蔵中に徐々に減少するといった問題点があります
・吸着法
低音冷却した吸着剤に吸着させて貯蔵する方法です。アルミナゲル、シリカゲル、ゼオライトなどが吸着剤として使用されています。この方法は、オゾンと同時に酸素も吸着するため高濃度のオゾンを作ることはできません。しかし、吸着したオゾンは比較的安定しており、安全かつ長期間貯蔵できるため、オゾンの貯蔵方法の中では最も実用的だと考えられています。