サンプルガス中には飽和水蒸気や粉塵等が含まれている場合があり、それらの影響で測定結果に誤差が生じる可能性があるため、適切な前処理が必要となります。
今回は、前処理について説明します。
・除湿器について
紫外線吸収式の測定器では光の吸高度を測定するために、光学セルを内蔵しています。このとき、サンプルガスの露天温度と周囲温度との差によりセル内を結露する可能性があります。結露してしまうと、セル内に水滴が付き、正しく濃度表示がされないので、これを防ぐためにサンプルガスの露天を下げる除湿器が必要となります。
・フィルタについて
サンプルガス中に含まれるダスト、ミスト等の粒子物質が存在すると誤検知してしまうためフィルタを使用して除去する必要があります。フィルタの材質には、石英、フッ素樹脂、ステンレス等が使用されます。
濃度計を選定する際には周りの使用環境も考え、適切な前処理を行いましょう。