各種素材に対するオゾン/UV処理
金属・ガラス・樹脂など、様々な材料に対して親水処理が可能です。
処理例1カ-ボンブラックの親水処理(分散性向上)
未処理のカーボンブラックは、1時間ほどで沈殿しますが、
オゾン/UV処理したものは長期にわたり水に分散状態を維持します。
処理例2チタン板(チタン合金)の親水化処理
処理例3シリコンウエハの親水化処理
処理例4樹脂板(ポリスチレン)の親水化処理
関連文献 |
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RVR 装置の原理と応用技術の解説(邦文)高辻義行、山崎亮太、春山哲也、活性酸素種の高濃度生成・曝露を実現した新規反応プロセスとそのプロセス装置、ケミカルエンジニアリング、2017年7月号、467-471 RVR 装置における活性酸素種の生成機構に関する学術論文Keishi Matsuo, Yoshiyuki Takatsuji, Masahiro Kohno, Toshiaki Kamachi, Hideo Nakata, and Tetsuya Haruyama, Dispersed-phase interfaces between mist water particles and oxygen plasma efficiently produce singlet oxygen (1O2) and hydroxyl radical (·OH), Electrochemistry, 83(9), 721-724 (2015) RVR 装置による材料表面の清浄化・親水化に関する技術論文Ryota YAMASAKI, Yoshiyuki TAKATSUJI, Masayuki MORIMOTO, Tatsuya SAKAKURA, Keishi MATSUO, and Tetsuya HARUYAMA,Green Surface Cleaning in a Radical Vapor Reactor to Remove Organic Fouling on a Substrate Electrochemistry, 86(6), 355–362 (2018) |
細胞培養器材に対するオゾン/UV処理
1マウス iPS細胞、ES細胞培養に対するメリット
市販シャーレの表面に特定波長の紫外線/オゾンを照射し、分子構造を改質する ことで、マウスiPS/ES細胞においてフィーダーフリー培養が可能となり、培養コスト の削減が可能となります。
オゾン/UV 表面改質の利点
- 市販シャ-レをオゾン/UVで約15分処理するだけで、フィ-ダ-フリ-でマウス iPS細胞、マウスES細胞の培養が可能になります。
- ゼラチンコ-ト、フィーダー細胞準備・播種の手間が省けます。
- 実験者手技の影響を軽減します。
2ヒトiPS細胞培養に対するメリット
市販ポリスチレン製の細胞培養ディッシュ(シャ-レ)の表面に特定波長の紫外線を照射 して、分子構造を改質することで、ヒトiPS細胞において必要とされるコーティング物質の 使用量を大幅に削減することに成功しました。この表面改質処理手法により、試薬コスト の大幅な低減が見込まれ、ヒトiPS細胞の大量培養の高効率化が期待されます。
ヒトiPS 細胞における基質コート量の低減 |
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基質コート量低減下でのヒトiPS 細胞の未分化マーカの発現 (Laminin-511 を50%低減,UV/ozone 改質基材上) |
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ご提供 慶應義塾大学 理工学部 宮田昌悟先生
関連文献 |
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