オゾンは浄水場では単体で使用されません。
活性炭、特にBAC(生物活性炭)とセットになっています。
それ程この2つは相性が良いのです。
オゾンが分解したものなどを活性炭に吸着させ、
微生物に除去させます。
オゾンとBACを組み合わせることで、
トリハロメタン生成の抑制をすることが可能です。
またオゾン反応槽で余ったオゾンや含有している
アンモニア性窒素もBACで取り除くことが可能です。
現在の水処理フローは大きく3つありますがそれぞれに
メリット・デメリットがあります。
1.中間オゾン処理
取水→沈砂池→凝集沈殿→オゾン処理→BAC→砂ろ過→消毒
メリット:砂ろ過が最終処理となるので、
BACの微生物漏洩防止や砂ろ過の保護に優れる
デメリット:砂ろ過前にオゾン処理する為に、
懸濁物質が多くなりオゾンを多く消費する
2.後オゾン処理
取水→沈砂池→凝集沈殿→砂ろ過→オゾン処理→BAC→消毒
メリット:ろ過処理が先に行われるため、
懸濁物質が少なくなりオゾン使用量が少ない
また活性炭の寿命が長い
デメリット:最終処理がBACの為、微生物漏洩等の注意が必要
3.中間・後オゾン処理併用
取水→沈砂池→凝集沈殿→オゾン処理1→砂ろ過
→オゾン処理2→BAC→消毒
メリット:二度オゾン処理を行う為、処理能力が高い
デメリット:最終処理がBACの為、微生物漏洩等の注意が必要
また構造が複雑になる為イニシャルコストが高い
それぞれの浄水場にあった適切な方式を選ぶことが重要です。